ナワタニー ゴルフ コース
大きな樹木に囲まれたフラットで風格のあるコース。1975年にアジアで初めてワールドカップが開催されたので、当時から有名で、タイの名門コースとされています。1973年にオープンするまでは、タイには国際基準の本格的なゴルフコースがありませんでした。FWは広めと狭めがミックスされており、左右に樹木が並んでいます。18ホール中6ホールで水が絡み、5番、6番、9番の水際のホールは大変素晴らしいです。
バンカーの配置についても大変素晴らしく戦略ホールが多いです。ただ一方では普通のストレートホールもそれなりにあり、全体的に易しく箱庭コースの印象があります。美しいコースデザインと立派な樹木、綺麗な花、よく手入された潅木とが見事に調和し、タイでは珍しく18ホール終了するのに4時間もかからないので、プレーの快適性は非常に高いです。都心から近いため移動に便利で、リラックスしてゴルフするには最適なコースの1つと言えます。1999年にはタイランドカップも開催されています。
データ
所在地 | MAPで確認 |
コース長 | 6,902ヤード |
コースレート | 72.5(white) |
設計者 | Robert Trent Jones Jr. |
オープン | 1973年 |
キャディ | あり |
ゴルフカート | あり(利用必須・フェアウェイ乗り入れ可) |
ドライビングレンジ | あり |
評価
総合評価 | 4.3 ★★★★☆ |
レイアウト | 4 ★★★★☆ |
難易度 | 3 ★★★☆☆ |
グリーンコンディション | 5 ★★★★★ |
フェアウェイコンディション | 5 ★★★★★ |
造形美・景観 | 4 ★★★★☆ |
満足度 | 5 ★★★★★ |
コース紹介
やや左ドッグレッグの短いミドル。ティショットでは、タイトなFWの左サイドは全て池、右サイドは2個のバンカーとOBゾーンがあります。グリーンは横に長く、左手前の池と、右サイドのバンカー奥の林でガードされています。グリーンは少し左に傾斜しています。グリーンお奥行きは15ヤードしかないので、セカンドは正確なウェッジショットが必要となります。ロングヒッターは290ヤードの白ティからだと260ヤードの飛距離でフロントエッジに届くので、ワンオン可能となります。但し、グリーンに近づくにつれフェアウェイ幅が絞られているためリスクが伴います。ティショットを刻むか、ドライバーを使うか決断に迫られます。典型的な“リスクと報酬”ホールとなります。
名物ホールで、左ドッグレッグの難しいミドル。ティショットでは左サイドが池になり、池を避けて右側に打ち過ぎるとセカンドで距離が長くなるだけでなく、マウンド群待ち構えていて、傾斜のあるライから難しいショットを要求されます。セカンドは池越えになり、砲台の受けグリーンは手前に池が食い込んでいるので、セカンドでグリーンをショートするとその池に捕まります。ティショットが悪いと、セカンドを無理なパーオンを狙わず、グリーン手前に安全なルートが用意されていて、池越えになりますが、グリーン4、50ヤード手前のFWに刻むのが賢明となります。グリーンは縦に長く左右4個のバンカーでガードされています。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホール(最新版)に選ばれています。パーを取れれば嬉しいホールとなります。
セカンド地点から大きな池の周りを強く左に曲がっているダイナミックなレイアウトのロング。ティショットでは左サイドの水が気になりますが、安全に右サイドに打つと、セカンドが池越えの長いショットになります。場合によってセカンドは池越えでなくて、同じFWに刻むことが必要になります。通常セカンドの落下地点の左サイドも池に面し、右サイドは2個のバンカーが戦略的に配されています。グリーンは少し砲台で左に傾斜していて、左サイドの池と右サイドの3個のバンカーでガードされています。全盛期時代のトム・カイトが何十年か前に大会でこのホールで2オンを狙いましたが、セカンドで何度か池に入れて10以上叩きました。表示距離が間違っているとプレー後クラブ側に再計測させたことがあります。結果として表示距離は間違っていなく、微妙な風がトム・カイトの距離感を少し狂わせたようです。このホールも良い“リスクと報酬”ホールとなります。
豆知識
バンコク都心からほぼ東に40分。ビジターのプレーは平日に可能で、土日のプレーはメンバー同伴が必要になります。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)での2020年度タイのベスト50コースで第17位となっています。(タイには300コースぐらいのゴルフコースがあります。)
ロバート・トレント・ジョーンズJr. 設計のタイでの他のコースはサンティブリCC、プレジデントCC、グリーンバレーCC、イースタンスターGCがあります。このコースは彼の初期作品で、アジアで初めての設計コースになります。