ブルー キャニオン カントリークラブ (キャニオン コース)

Blue Canyon Country Club (Canyon Course) プーケット・サムイ島

もともとスズ鉱山とゴム農園の跡地だった土地に、2つの大きな池、クリーク、樹木、谷、小山、湿地帯などの自然の特性を最大限に生かし、景観の美しい、戦略的なホールが数多くレイアウトされています。合計36ホールあり、キャニオン、レイクスの両コースからなります。このキャニオンコースは、アジアを代表するコースの一つとして評価が高いです。起伏に富んだ極めて雄大なコースで、上級者向けに設計されています。また、岩肌を露出した山間に池やクリークをウォーター・ハザードとして見せるダイナミックな景観も印象的となっています。各ショットとも正確なショットが要求されます。それというのも前方に待ち受けるナチュラルハザードが見事というほどに戦略的に配置されていますからです。18ホールで10ホールがウォータ―ハザードと合計80個の随所に配されたバンカーが効いています。各ホールは全て自然と調和しており、とても美しく、ゴム林と池で完全にセパレートされています。熱帯雨林の中を進むホールと、水が絡んだ見通しが良い戦略ホールがあり、趣が違うので変化があります。打ち上げ、打ち下ろしだけでなく、ドッグレッグホールも多く、グリーンにうねりがあります。国際的なトーナメントがよく開催されています。過去3度行われた欧州男子ツアーの「ジョニーウォーカークラシック」の1994年の優勝者はグレッグ・ノーマン、1998年はタイガー・ウッズ。2007年も開催されました。以前はキャディとの歩きだけでしたが、カートが使えるようになっています。カート道だけでなくて、FWにもカートが入っていけます。個人的には歩きのプレーが好きですが、タイでのプレーは年中暑いのでカートがあればプレーがより楽しくなるだろう。

データ

所在地MAPで確認
コース長7,179ヤード
コースレート74.8
設計者Yoshikazu Kato
オープン1991年
キャディあり
ゴルフカートあり(フェアウェイ乗り入れ可)  
ドライビングレンジあり

評価

総合評価5.05 ★★★★★
レイアウト6 ★★★★★★
難易度5 ★★★★★
グリーンコンディション4 ★★★★☆
フェアウェイコンディション4 ★★★★☆
造形美・景観5 ★★★★★
満足度5 ★★★★★

コース紹介

ストレートでタフなミドル。狭いフェアウェイの両側は大きな木々で迫っていて、1打目、2打目ともミスショットを許しません。セカンドショットではグリーン手前でフェアウェイ真中にある一本の大きな木がスタイミーになり、その木をどう攻略するかプレーヤーの技量が試されます。この木は地元では御神木と名づけられ、ボールを当てればゴルフが上手くなると言われています(日本と逆の考え)。グリーンの手前と左右にバンカーが配され、グリーンは受けながら左にも傾斜しています。

やや打ち上げでほぼストレートのミドル。ティショットは右サイドにはハザードがあるので、左から攻めるのが良いです。グリーンオーバーはすぐ林になるので、禁物となります。グリーン手前と右サイドは巨大バンカーがあるので、正確なセカンドが必要とされるため、味があると言えます。グリーンは奥にもバンカーがあり、横に長く右に大きく傾斜しています。

ティからほぼ真っすぐに進み、グリーン手前100ヤード前後で左に曲がっている、難しいロング。フェアウェイの両サイドは林でガードされ、しかもティショット、セカンドともに落とし所が狭いです。ティショットは緩やかな打ち下ろしになり、セカンドでは左足下がりのライから小さな池越えショットを要求されます。しかもフェアウェイ右サイドにショットを打たなければならないので、非常に難しいです。もし、セカンドショットがフェアウェイ左サイドに行くと、サードショット時に前方の木立がスタイミーになりグリーンを狙えなくなります。

460ヤード地点まではまっすぐで、後の100ヤードは右に直角に曲がっているロング。ティショットのベストルートは前方のヤシの木の左サイドとなります。ティショットは左サイド、セカンドは両サイドにウォータ―ハザードがあり、セカンドの落とし所が狭いです。サードは打ち上げの水越えになり、距離感が難しいです。段差の強い2段グリーンは落し所によってはタフなパットが残ります。

セカンド地点から左に曲がる長いロング。ティショットはやや打ち下ろしになり、フェアウェイ右サイドがベストですが、ちょうどその位置にバンカーがあり、実によく効いています。ロングヒッターはフェアウェイを横切るクリークまで飛ぶことがあるので注意が必要になります。縦長のグリーンは50ヤードもあり、グリーンを囲むようにクリークが走っています。グリーンは緩やかな傾斜の2段グリーンで縦に細長いです。グリーンの横幅はあまりないので、無理に攻めるとグリーン左右の池とバンカーに捕まります。

ほぼストレートホール。フェアウェイは比較的広くティショットは思い切り打てます。クリーク越えになるセカンドが難しく、チャレンジングとなります。

ほぼ直角に曲がる、強い右ドッグのミドルホール。ティショットは絶壁の谷越えになり、谷越えには220から240ヤードのキャリーボールが必要になります。アイアンで刻む場合は落とし所が狭いので難しく、かつ210ヤード以上のセカンドが残ります。安全に打つにはパーオンは難しくなりますが、コーナの木の横に刻むのが良いです。直線距離では310ヤードになり、それもグリーンと絶壁の間にある高い木々を越えていかなければなりませんが、タイガー・ウッズがプロのトーナメントでなんとグリーン左エッジにワンオンしたそうです。ランがない300ヤードの高いキャリーボールを大切な場面で打てるとは技術だけでなく、精神面でも信じられないタフさを持っている人です。 グリーンは横に長く、3個のバンカーでガードされています。

打ち下ろしのパー3で芸術的な造形美を持つ名物ホール。このアイランドグリーンは一般に見られる円形でなくブーメランの形になっています。かなりの打ち下ろしなのでボールの滞在期間が長く、風の影響を受けやすいです。しかもグリーンの幅は狭いので、乗せるのも難しいホールとなります。

ダブルドッグレッグで初めは左に次は右に曲がる、距離のあるロング。ティショットは池越えで左のバンカー、右のOBが気になります。もし、ティショットが悪ければ、セカンドショットを、フェアウェイを横切るクリークの手前に刻むのが良い場合があります。比較的小さなグリーンは縦に長く、3個のバンカーと右サイドのハザードでガードされています。

美しいが非常に難しいショート。グリーンは“『”の形で絶壁を囲むようにグリーンは右に伸びています。特にピンが右奥の時、絶壁を超えるには230ヤードのキャリーが必要で、絶壁と奥のバンカーの間が20ヤードの幅しかないので、トッププロでさえピンを狙わずにグリーン左奥を狙うようです。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホール(最新版)に選ばれています。

やや左ドッグレッグ。ティショットでは左サイドの池が効いています。グリーンは砲台で、受けていて、上からのパットは速いです。グリーンの右にバンカーが配されています。

豆知識

プーケット空港から東に10分。ビジターのプレーは可能です。ホテルが併設でクラブハウスと同じビルになります。泊まる場合はコース側の部屋が良いです。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)での2020年度タイのベスト50コースで第6位となっています。タイには300コースぐらいのゴルフコースがあります。加藤嘉一設計での日本のコースはザ・サザンリンクスGCだけですが、タイでの他の設計コースはコースはトレージャーヒルG&CC、カビンブリSCがあります。この加藤氏はこのキャニオンコース設計後、あまりにも完成度が高いコースなので、十分なメンテナンスをしなければコースが悪くなることを心配し、日本からタイに移住されたとのことです。

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